tetsuya

思索

自然に寄り添う「アニミズム的感性」とは

5月も中頃となり、田植えの季節となりました。 米と水、そして菌。 シンプルな原料を扱う我々酒蔵にとって、この大地と自然のもと、巡り巡って生かされているということを、田植えの始まるこの時期に感じます。 有名な考え方に、「アニミズム(animi...
哲学

「円環的時間」を取り戻す

今年も昨年に引き続き、地元の祭りやイベントが無くなった。 コロナ禍は、「季節性を感じる心」を奪う。 日本文化とはなにかを考えるとき、先述したように「自然の尊重」が挙げられるが、 それは「季節(四季)を感じる文化」であるということができる。 ...
思索

一旦、更新します

なかなか更新できずに半年近く経過している。 意外と本ブログを見てくださっていた方がちらほらいらっしゃり、お恥ずかしい限りだ。 ※最近は、こちらで諸々投稿をしている→ SAKE RE100 なので、一旦更新をするべくキーを叩いている。 酒蔵の...
思索

コロナ禍における、医療と経済の両立

コロナ禍が終わらない。 やや常態化しつつあり、感染者数の日々の発表にも麻痺してきた頃だろうか。 総理の辞意表明に伴うニュースに代替され、街や観光地は緩やかに戻りの兆しを見せてきた。 医療か経済か。 この二択は、この数ヶ月、至るところで耳にす...
思索

私がゴミ文章を晒す理由

現代哲学は、近代の認識論的転回の時代から、言語論的転回の時代へ移ったと言われる。 「言語が世界を構成する」「異なる言語ゲームは共約不可能」という考えに立ったとき、たとえば日本語のニュアンスや感覚は、およそ母国語話者にしか伝わらない。 第二言...
思索

「日本酒造り」とはなにか

「日本酒造り」とはなにか いま、SAKEと日本酒は同一ではない、というのが業界の共通認識である。 参考:「日本酒」とはなにか 2015年、国税庁によって日本酒は「原材米に国内産米のみを使い、かつ、日本国内で製造された清酒」という定義がされた...
思索

「日本酒」とはなにか

日本酒とはなにか 永らく酒(さけ)と呼ばれてきた「日本酒」は、最近になって明確な定義が要請されてきた。 グローバル化する資本主義経済社会の中で、海外へ向けていかに日本文化を伝えるか。 和食同様、漠然とした生活用語として浸透していた言葉の定義...
思索

「和食」とは何か

和食とは何か 日本人ならば当然、「和食」という言葉は知っている。 しかし、明確な定義を答えることはなかなか難しいのではないか。 2013年、「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録された。 海外では、「健康食」の如く扱われ、もっぱらその機能性や...
思索

コロナと自然

コロナに対する人間の無力さ 新型コロナウィルスが「敵」として各国指導者が万策講じる中、 北欧スウェーデンなどをはじめ、「共生」の潮流も発生している。 醸造に携わるものとして、微生物は必須である。 麹菌や酵母など、「目に見えない何ものか」と常...
思索

酒類製造業のリモートワーク

酒類製造業がリモートワークは果たして可能なのか? 物理的な作業が大半ゆえ、完全リモートワークは残念ながら不可能だが、 醸造管理の一部など、まだまだ工夫できる部分がある。 まずはWifi環境を整備すれば、できることが格段に増える。 システム連...