哲学

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酒造りのブリコラージュとは

酒造業界に身を置く私にとって、特に「クラフト・ムーヴメント」とよばれるここ10年ほどの小規模醸造所・蒸溜所の誕生は、疑う余地がない世界の潮流である。 大量生産の規格品時代が終焉し、小規模かつ手造りの個性ある生産者が各地で生まれ、従来のコスパ...
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日本における新旧の相克

日本の雑種文化と多様性 現存する国として、日本は歴史が世界で最も長いことは有名である。 同時に、多神教であり様々な文明文化が共存する"雑種文化"とも称される。 神道由来の神社と仏教由来のお寺が入り交じり、正月やお盆、ハロウィンやクリスマスな...
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かけがえのないリアル世界

リアル世界における「存在」 目に見えるあらゆる物事を「存在」とすれば、全てのモノは「有」である。 存在は、「有」であると同時に「無」を内包している。 どういうことか。 これは、生き物が「生」であると同時に、「死」を内包していることと同じであ...
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いま、何を為すべきか ~存在論と当為論~

いま、何を為すべきか パンデミックの中、政策論評や最適な動き方について全世界で議論されています。 ビジネスの世界でも、日々「最善の」選択を模索し、裏には「すべきか否か」の善悪的判断を内包した、「付加価値」や「希少性」といった言葉は日常茶飯事...
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なぜ、人文科学は必要なのか?

人文科学(humanities)は、現代において肩身が狭い。 人文科学系の学部は就職率が悪く、急激な志望・専攻学生の減少が続いており、一部有名大学でも閉鎖や縮小が進んでいる(Wikipediaより) とまで言われる始末だ。 今回は、人文科学...
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人はなぜ、ものを考えるのか。

思索するその先にあるものは? 人はなぜ、ものを考えるのか。 動物と人間を分けるもの、考える葦、ホモサピエンス、様々な定義に付随する、人間の思考。 思索をその旨とする「哲学」は、ある意味で最もシンプルな暇つぶしの1つであり、答えのない解を延々...
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「円環的時間」を取り戻す

今年も昨年に引き続き、地元の祭りやイベントが無くなった。 コロナ禍は、「季節性を感じる心」を奪う。 日本文化とはなにかを考えるとき、先述したように「自然の尊重」が挙げられるが、 それは「季節(四季)を感じる文化」であるということができる。 ...
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情報社会における、知識と教育

情報社会における、知識と教育 膨大な情報にさらされた現代、改めて「知識」とは何かを再考する必要がある。 普通、知識というと「ストック系の知識」を想定することが多い。 1789年にフランス革命が起きました、桶狭間の戦いで織田信長が今川義元に勝...
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不確実(VUCA)時代の薬はニーチェ

不確実(VUCA)時代の薬はニーチェ 現代は、不確実性の時代である。 別名、VUCA時代。 ※Volatility(激動)Uncertainty(不確実性)Complexity(複雑性)Ambiguity(不透明性)の頭文字連結 たとえば、...
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言語の使用と価値創造

言語の使用と価値創造 言語は、無理数の表記に同じである。 π=3.1415926535897932384626433… 要するに、記載不能。 ともすれば、通常、言葉で世界を表現できると思いがちである。 しかし、同じ「痛い」や「赤い」という言...