作品としての日本酒
日本酒は、芸術同様、一種の作品である。 設計と変数が多種多様、簡単なコピペ製品化が不可能な、一点物である。 ロラン・バルトの「作者の死」という言葉がある。 これは、文学作品のテクスト論に通ずる考え方である。 ”作者は、作品を書くたびに死ぬ” ”作品において、作者は神ではない” という言葉が示すように、 [...]
日本酒は、芸術同様、一種の作品である。 設計と変数が多種多様、簡単なコピペ製品化が不可能な、一点物である。 ロラン・バルトの「作者の死」という言葉がある。 これは、文学作品のテクスト論に通ずる考え方である。 ”作者は、作品を書くたびに死ぬ” ”作品において、作者は神ではない” という言葉が示すように、 [...]
現代は、不確実性の時代である。 別名、VUCA時代。 ※Volatility(激動)Uncertainty(不確実性)Complexity(複雑性)Ambiguity(不透明性)の頭文字連結 たとえば、書店に足を運べば「不確実性」や「非合理」の文字が躍り、想定可能で前途洋々なる未来図とは真逆の、閉塞感 [...]
言語は、無理数の表記に同じである。 π=3.1415926535897932384626433… 要するに、記載不能。 ともすれば、通常、言葉で世界を表現できると思いがちである。 しかし、同じ「痛い」や「赤い」という言葉が示す者が人によって異なるように、 人間は言葉という抽象表現・記号を使って意思伝達 [...]
哲学者ジル・ドゥルーズは、現代哲学を代表する思想家である。 『アンチ・オイディプス』を初めて読んだ時、「器官なき身体」という表現が全く何を言わんとしているかが不明であった。 著書で索かれるアルトーの詩、 皮膚の下の体は過熱した工場である そして外では病者が輝いている 彼はきらめくあらゆる毛穴を炸裂させ [...]
昨日、「新世代栃木の酒 下野杜氏 新酒発表2018」が開催された。 栃木県酒造組合で、毎年弊社「西堀酒造」も参加している。 第二部、日本酒セミナーにて、日本酒ライターの山内聖子氏が、面白い問題提起をしていた。 普遍的なれど、老舗酒蔵は必ず再考するであろう問題である。 それは、「地酒」とは何か?という問 [...]
哲学は古代ギリシャのタレス等に始まる、「知的探究運動」と一般に言われている。 ギリシア語の『フィロソフィア(philosophia)』、つまり「知恵(sophia)を愛する(philein)者」という意味からも分かる通りである。 哲学とは何かという問に端的に回答するならば、それは「真理の探究」というこ [...]
※三木清『人生論ノート』読んでのメモ&雑記。 怒れる者とは、正義を知るものである。正義・主義の蹂躙が「怒」を覚醒させる。義人でなくして怒ることはできず、現代の成年世代の躾の甘さはここに現れ、同時に己の主義・ポリシーの欠落を顕にする。 二種類のストイシズム。虚栄心と名誉心。前者は、世間、アノニマスな「他 [...]
「レペゼン」という言葉はご存知でしょうか?? Hip Hopとか好きな方は聞いたことがあると思います。 意味としては、「〜代表」という意味で、たとえば、「レペゼン栃木」だったら「栃木代表だぜ!」って感じで使われます。 昔から友人の影響で海外のHIP HOPを聞くことが多いのですが、たとえばIce Cu [...]
Leonardo da Vinci、つまりダ・ヴィンチは誰しもが知る天才である。 彼自身が音楽、建築、数学、幾何学、解剖学、生理学、動植物学、天文学、気象学、地質学、地理学、物理学、光学、力学、土木工学など様々な分野に長けていたことを踏まえ、「万能人 (uomo universale) 」と称されてい [...]
プラトンの『饗宴』で示されるテーマ。 アリストファネス、パイドンらソフィストVS哲学の父ソクラテス。 完全性を追求するエネルギーを「エロス=愛」という概念で説明する。 人間は必ず死ぬ、つまり有限である。 だからこそ、自らが生きた証を遺したい。 この衝動があらゆる活動エネルギーの根本にある、ということを [...]